読書 「ふたご」
音楽バンドSEKAINOOWARIの藤崎彩織さんのデビュー作にして、直木賞候補作である。
ストーリーは藤崎さんがボーカルのFUKASEさんとの学生時代のやり取りとバンド結成までを描いた作品である。
印象に残ったセリフを引用していきたいと思う。
「いいじゃん。俺は寂しそうなやつって、魅力的だと思うよ」
「どうして?」
「仲良くなれるからさ」p29
「でもさ俺は思うんだよ。努力できる充実した人生と、ゴロゴロしながら今日も頑張れなかったって思う人生と、どっちか選びなさいって聞いたら、みんな充実した人生を選ぶでしょう」
「頑張れた方がいいに決まっているじゃないかって」p143
「俺にはもうこれしかないんだよ」
「もう本気じゃないならやめてくれよ。中途半端な気持ちでやるなら、辞めてくれた方がいいんだよ。ずっと失敗ばっかりで、何にも上手くいかなかったから今度こそ俺は人生かけるって決めたんだよ」p233