雨と猫と珈琲と読書と

徒然なるままにパソコンに向かいて

専門家ごとのファーストプライオリティ

福祉の専門学校で言われたことで印象的だったことがいくつかあるので記録に残しておこうと思う。

 

「誰かをサポートするというのは一人の力で成し遂げられるものではありません。沢山の職種、沢山の人、沢山の専門家そういった力が必要です。皆サポートしたいという本質は同じですが、例えば医療職の方でしたらファーストプライオリティは人命救助です。そして貴方方SWすべきことはライフ、人生の充実度を優先して下さい。どちらの価値観が上とか下とかありません。専門が違うということはファーストプライオリティが違うということです。それは素敵なことです。

だからお互いはお互いを尊重せねばなりません」

 

「SWはジュネラリストの職種ですが、それでも得意不得意が出てくるかと思います。万人に向けてサポート力がある人というのはまずいません。

サポートを必要としている人は大きく4つのグループに分けることが出来ます。意志も能力もある人のグループ、意志はあるけれど能力がない人のグループ、意志はないけれど能力はある人のグループ、意志も能力も厳しい人のグループ。

自分がどのグループを一番に援助したいかよく考えて選択して下さい」

 

どちらの言葉の伝えたいことの本質に、良い意味での自分の出来ることの範囲の自己覚知の大切さがあるのだと思う。

自分の出来ることは狭い範囲なのだ、これは決して悲しいことや能力不足ということではなく、他者への敬意、多職種と協力することの大切さ、キャパオーバーしないこと、自分の専門性を伸ばす、そういったことに繋がるのだと思う。