雨と猫と珈琲と読書と

徒然なるままにパソコンに向かいて

上手に断れる人は他人に気配り出来る品性のある人だと思う

あるインタビューさんが書いていたことなのだけれど、彼は人から誘われたときは必ずどんなものでも最初必ずyesというそうだ。

勿論仕事だったり予定だったりが存在するわけで、必ずしもリクエストに応えられるはずがない。

その時は、ここがポイントなのだろうけど、「すぐに」「ただちに」「速やかに」誘いを受けた24時間以内に断りの電話やメールを入れるそうだ。断るときは必ず

 

「本当にごめんマジごめん、仕事が入ってたのを忘れてて。でも本当に行きたかった」

みたいな内容を伝えるそうだ。

 

勿論この手法は賛否両論があって、最初の段階でことわるべきでは?という意見もあると思う。ただ上記の手法には複数メリットがあって、

 

①誘いの内容を落ち着いて再検討出来る

➁少なくとも最初必ず誘いに乗ってくれる人、と認識される。

③結果、応えれない場合があっても、自分は参加したい意思があったのだ、と伝えることが出来る

➃謝るという行為によって、真剣さが伝わる

⑤基本的に誘いにのってくれるタイプと認識されて、次回からも断っても誘われやすい

 

恐らくインタビューアさんは上記のメリットを尊重してこのようなスタイルを採用されているのだと思う。

ケースバイケースやタイプにもよるけれど、1度は必ず受け入れてくれる人というのは、誘う側にしては安心して誘えるのではないだろうか。例え断られることがあってもだ。断られる時も24時間以内に必ず連絡が入るので予定の変更が狂うこともない。

 

一番最悪のパターンは一度了承しておきながら、期限間近でキャンセルする時だ。

社会人となれば、仕方のない場面も多いが、

①理由は丁寧に明する

➁参加したかった旨も伝え、残念であることも伝える

③相手が複数の人を誘ってくれていた場合、他のメンバーへの謝罪と、何より幹事役を引き受けてくれたことに感謝の意を示す

 関係性にもよるが、親しき者にも礼儀ありである。

心理学的な話であるが、1対1で誘いを断る場合、理由を忙しいではなく、お金がないとした方が良いそうである。どんなに忙しくても全く時間がないことはないだろういう心理が人は働くらしい。(よっぽど忙しい職種である、と周知されている場合はのぞく)

 

忙しい≒あなたのために時間をさきたくない

 

と取られてしまう可能性があるためだ。

 

断ると相手に悪いから、という理由で断れない人もいるけれど、大事なのは「断り方」であり、「断るタイミング」であり、何よりも「自分の気持ちをちゃんと伝えること」だと思う。

 

断ると相手に~の方は、本当に相手に悪いからなのか、自分が上手に断れるスキルがないからか自問自答してみるのも良いかもしれない。

 

フィンランドにおいては日本でいう小学生の低学年のうちに、断り方の教育というものを実施して勉強するそうだ。そのくらい断り方には、本来スキルや経験、慣れが必要なものでもあるし、人権という視点からみると、断る権利というものは保証されなければならない権利だ。他者に不快感を与えないような断り方が、断らないよりスマートであると思う。