雨と猫と珈琲と読書と

徒然なるままにパソコンに向かいて

思考

大事なのは最終的なゴールがぶれないことかなと思う

結論からいうと障害受容しようがしまいが、障害と思おうが個性と思おうが、治すと思おうが治らないと思おうが他人に押し付けない限り、どちらのスタンスでも良いと思う。最終的なゴールがぶれなければ。 受容のプロセスは一般的に5つあるとしている。 ①怒り…

支援者も環境因子の一部であるということ

福祉の勉強をして、実際にいくつか関わらせていただいて違和感を感じたことを記録しておこうと思う。 最近の障害に対する考え方、障害モデルは個人因子だけでみるのではなく環境因子と個人因子の両方でみる、ことがスタンダートである。 一昔前は、個人を訓…

自分を責めない相手も責めない、相性の大切さ

私が美容師さんに引っ込み思案なんですよね、という風に声をかけたときのこと。 「何かお辛いことでもあったのですか?」 という風に聞いていただいた。辛いことがあったというよりは、私にとっては「それなので黙るときがあっても不機嫌とかいうわけでない…

専門家ごとのファーストプライオリティ

福祉の専門学校で言われたことで印象的だったことがいくつかあるので記録に残しておこうと思う。 「誰かをサポートするというのは一人の力で成し遂げられるものではありません。沢山の職種、沢山の人、沢山の専門家そういった力が必要です。皆サポートしたい…

似非正義教という宗教がまかり通っているように思う

最初に言明させていただくと、自分は宗教というものに敬意を抱いている。最後の最後まで弱ってしまった人を救うのは最終的には医療や福祉や法律ではなく、宗教であるように思う。 さて似非正義教である。 コロナは良くも悪くも私たちの日常を変えてしまった…

他人の痛みがわかることは本当に良いことなのだろうか

吉野弘さんという詩人の夕焼けという詩がある いつものことだが 電車は満員だった そして いつものことだが 若者と娘が腰をおろし としよりが立っていた。 うつむいていた娘が立って としよりに席をゆずった。 そそくさととしよりが坐った 礼もいわずにとし…

鴻上尚史さんほがらか人生相談を読んで 多様性について

図書館で予約いっぱいだった、鴻上尚史さんのほがらか人生相談を借りることが出来たので、読んだ感想を。 スマホは奇跡を実現しました。膨大な情報量によって、人は自分の読みたい文章・記事だけを読んで一生を終えることが出来るようになりました。P181 …

コミュニケーションを取れる辛さ

ぱっと見で分からないけれど心理的困難を抱えている方がいる。 大枠でいうところのコミュニケーションによる困難さなのだが、人に合わせて雑談したり仕事の指示は通るので、他者が気付き辛く、対人援助職の人もアセスメント力がある人でないと、中々看過出来…

言葉の選択について思うこと

2018年に生活保護法が改正されたのだが、当事者の方ご家族を除いて、福祉・医療系、法律系の人以外には馴染みがないだろうと思う。 今回のテーマは生活保護法でなく、言葉の選択について、である。 生活保護法の改正について人権の面から、日本弁護士連…

情報にすぐ手が届くことは怖いことかもしれない

www.4gamer.net 岩田氏: 検索ワードを入れてすぐに答えが返って来たら,何も考える必要がないじゃないですか。だけど,あの頃のプログラムは暗号状態ですから,断片的にちょっとずつ散らばっている情報を寄せ集めて,「これとこれをつなぎ合わせたら,こう…

僕がオススメの本を聞かれると困るワケ

時々困る質問が「オススメの本は何ですか?」というもの。 基本的に相手にオススメを聞くときには、相手の経験や知識をライブラリ替わりに使って、自分に必要とされる情報にアクセスしたい、ということが本質だと思うのだけど、これは図書館の端末と同じで、…

芸能人でない個人の発信がブランド力になる時代で

昔、インターネットがない時代は情報収集の方法が縛られていて、テレビやや書籍や新聞といった方法がポピュラーだったように思う 特に情報の確実性を重視するのなら書籍が一強だった時もあったように思う。今でも何か調べようとするときは書籍が信憑性がある…

上手に断れる人は他人に気配り出来る品性のある人だと思う

あるインタビューさんが書いていたことなのだけれど、彼は人から誘われたときは必ずどんなものでも最初必ずyesというそうだ。 勿論仕事だったり予定だったりが存在するわけで、必ずしもリクエストに応えられるはずがない。 その時は、ここがポイントなのだろ…

成功体験よりも受容経験の方がより重要であろうということ

何かに挑戦したり、行動を起こすためにはエネルギーが必要であり、エネルギーの元は受容経験であろうということについてつらつらと書き連ねてみる。 私自身は愚痴や不平不満を言うということがほとんどない。 理由は単純明快で共感を求めるタイプではないこ…

教えてもらえることへの有難さと指摘もらえることへの難しさ

例えば教えるということに関しては、仕事や手続き、ITの説明等、制度化・知識を共有化出来るものであればある程度可能である。*1 指摘することに関しても、ある程度マニュアル化されているもの、例えば料理の仕方であるとか、電気製品の使用方法であるとか、…

情報や相談を整理選択する力

ネット上で認知の仕方がマイノリティ側である方と知り合った。 認知の仕方がマジョリティ側とすれ違ってしまっておりご苦労されいる様子である。 想像するに、言語は通じるけれども文化背景や習慣や価値観が違うために、海外で苦労している状態に近いのだろ…

どこまで意図を説明したら良いのか、どの辺りまで意図を意識すれば良いのか

人は何かをする時に、意識的にしろ、無意識的にしろ何かしらの意図があるのだと思う。 意図=何かをしようと考えている事柄。おもわく。もくろみ。である。 何気ないSNS上の呟きであっても、呟くことによって極微量の精神安定を獲得していようとしているかも…

分かりやすさの代償の先にあるもの

説明が上手い人というと、要約力や分かりやすさが求められることが多いように感じるが、果たして本当にそうだろうか? 確かに難しい事柄を噛み砕いて誰にでも分かりやすく説明出来るスキルというのは、スピード感が求められる場面で、聞き手が不特定多数であ…